gimletさんが私の作ったコラ「romantic」をイメージしてＦＩＣを書いてくださいました(^^)お楽しみください。

Auther　gimlet

スカリーは軽い凝りのような感覚を首に覚え、ふと目が覚めた。
辺りはまだ薄暗い。
肩にシーツの代わりに掛けられた彼の腕のシルエットがぼんやりと浮かぶ。
痺れないようずらしていたはずなのに、気づけばしっかり腕枕もしてもらっている。
お互いの足を絡めているから思うように身動きできない。
包まれている心地よさ。

愛しい顔が薄暗い中でもはっきり見れて思わず微笑む。

そっと顎に、頬に、まぶたに、額に触れるか触れないかのソフトな口付けをしていく。
今度は胸や腹筋に添う体毛を撫でる。
それから下唇の厚みを軽く挟むようにキスした。

「ん・・・。」

チュッと音を立てて再度キスをする。

「んん・・・。」

３度目に唇を重ねるとゆっくりと舌が侵入してくる。
それに応えて舌を絡め、胸から腹筋へ腹筋から胸へゆっくり撫でまわした。

唇を離すと暗闇に彼の瞳だけ輝いていた。

「おねだりかい？」
「さぁ？」


彼女は微笑んで反対を向いてしまう。
そんな仕草が可愛らしい。

「起こしておいてそれはないだろ、こっち向いて。」
「だめ。」
「ハニ〜。」

一向にこちらを向きそうにないのに痺れを切らし、モルダーは実力行使に出る。

「だーめ。」

仰向けにさせられた時点でスカリーはシーツで顔を隠していた。

「ずるいぞ。」

シーツで隠していても彼のふてくされたような顔が思い浮かんで
ひとりでに笑いがこみ上げてくる。

「どうして？」
「僕が眠っている間に好きにイタズラしておいてさ。」

言いながらもなんとか顔を覗こうとシーツをひっぱったりするモルダー。

「イタズラじゃないわ。」
「じゃあ何？」
「・・・何かしら？」

そういう態度なら、とシーツの下から潜りこみ、彼女の右胸に頬ずりする。

「ぅん！くすぐったいわ。」
「君がその頬にさせてくれないからだよ。」

更に胸の頂きを軽くついばむ。

「ん・・・。」

今度はチュパと音を立てて吸い付いた。

「ぁん。」

シーツを引き寄せていたスカリーの力が抜けていく。
それを逃さず彼は布を下に引いた。
見上げると彼女は先ほどよりも頬を染め、うっとりした表情だった。

「やっと見れた。」

その花も色あせてしまうような美しさに見とれつつ唇を重ねる。

「おねだりなの？」
「ああ。」

スカリーは微笑んで彼の頭を抱き寄せた。


END