Disclaimer: The characters and situations of the terevision program
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【注意】
このfan fictionはあくまでも私の勝手な妄想の産物です。
MulderとScullyの間に「仕事の相棒」以上の関係・感情が含まれています。
時期としてはS6～S7を想定して書きました。
以上を踏まえた上で、ご了承いただける方のみ、本分へお進みください。 |
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| TITLE: |
きみがぼくにくれたもの |
| AUTHOR: |
dina |
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ふと目を覚ますと、僕の目に入るもの。
それは――― 長いまつげ、形のいい鼻、ほんの少しだけ開いた口唇。
君が嫌ってるその猫っ毛が月明かりに反射して、とても綺麗な紅色を映し出す。
安心しきった君の寝顔は、誰よりも綺麗で、誰よりも可愛くて…
規則的に聞こえてくる寝息を聞きながら、頬にかかる髪を耳にかけてやると、気味が悪いほどにやけてる自分に気付くんだ。
もしも君が消えてしまったら、いったい僕はどうなってしまうんだろう？
これほどまでに君を頼り、これほどまでに君を信じ、そして愛してる。
いつしか僕らはそばにいることが当たり前になっていた。
君のとなりにいること、君がとなりにいること
呼吸と同じように、それは当たり前のことなんだ。
君がいなくなってしまったら…？
涙が枯れるまで、泣き続けるか…
声が枯れるまで、君の名前を呼び続けるか…
自分の力で立つことも出来なくなるだろう。
君がいないと、何も出来なくなってしまう…
時々、君をこの腕に閉じ込めて、離したくなくなるんだ。
不安になるんだよ
どんなに言葉にしても、どんなに愛し合っても…
一度だけ僕は、君に聞いたことがあったね。
「どうして君は僕についてきてくれるんだ？」って。
君はしばらく大きな瞳で僕を見つめた後、ぷっと笑って僕に言ったんだ。
「だって私はあなたのパートナーなのよ？」
それじゃあ答えになってないって僕が言ったら、君はため息をつきながら言ってくれたね。
「Mulder、私だって真実が知りたいの。それに医者として、科学者としてあなたを助けたい。
だけどね、多分いちばんの理由は…あなたをどうしようもなく信じてるからだわ。」
あの時の君が見せてくれた笑顔は、言葉に出来ないほど綺麗で哀しくて・・・。
僕はほんの少しだけど、目頭が熱くなった。
君はいつだってまっすぐで、強くて、そして優しい。
周りから何を言われても、決してそれに負けたりしないんだ
「あのね、Mulder。あなたはspookyなんて言われてるけど…捜査官としての能力も、プロファイリングの才能も…
それに人間としての優しさや強さも、すべて優秀だわ。
あなたはここにいるべき人なのよ、Mulder。私が保障する。
もちろん、突然話をとんでもない方向に発展させちゃうところはいただけないけどね。
まぁ…そんなあなたに付き合える私も、じゅうぶんspookyだけど？」
いったいどうして君は僕といてくれるんだろう？
君と付き合いたいと願う男なんて、星の数ほどいるだろうね。
君を好きにならない理由なんてない。
だけど、君が僕を好きになってくれる理由は？
不安で不安でたまらないんだ。
だからずっと、手にすることを恐れてた。
君との関係を壊してしまうことを、何より恐れてた。
だけど本当は知ってた。
ふたりとも、きっと知ってたんだ。
そしてやっぱりそれを壊してくれたのは君の方だった。
身長のことを言うと君は怒るけど、
小さな君は僕よりもずっと強くて
僕よりもずっとしっかりしてて
すごく、うらやましく思うよ。
ねぇ、Scully…
君がくれる以上の愛を、僕は君に返せてる？
君が思う以上に、僕は君を大事に出来てる？
決して口にはしないけど、僕は君をどうしようもないほど愛してるんだ。
君がいないと、息も出来ない
だけど
そんなどうしようもないダメ男ぶりが、少し好きだったりするんだ。
君がいないと何も出来ないなんて格好悪いけど
君を愛してる自分なら、好きになれる。
覚えてるかい？
ふたりが初めて結ばれたあの夜のこと…
君が僕に想いを伝えてくれたとき、僕はこう言ったね。
「Scully、僕はずっとその言葉を待ってたんだよ」
瞳にいっぱい涙を溜めて僕にうでを伸ばした君を力いっぱい抱きしめて、
君の耳元に「愛してる」って言ったんだ
あんなに幸せだったことが、今までにあったんだろうか？
僕の腕の下で泣いてる君に「Relax...」なんて言ってた僕が一番緊張してて
ずっと震えてたんだ
あれからいったい何回、僕らは愛し合ったのかな？
何回愛し合ったって、きっと足りないけどね。
寝不足になってしまうくらい、へとへとになるまで君と愛し合う夜がすごく大事なんだ
君のすべてが好きだよ
ヨーグルトに変なものを入れて食べてしまう君も
機嫌が悪くてずっと膨れっ面の君も
ほんの些細なことで嫉妬する君も
死体を切り刻んでる君も
どんな小さな事でも、君のすべてをいちいち愛してるよ。
君が僕にくれたものは数えきれないくらいで
きっとこれからも与え続けてくれるんだ
それに負けないくらい僕は君に何かをあげたい
君が望むものなら、何だってあげるよ
君のためなら命を捨ててしまうことになっても、絶対に後悔したりしない。
手をのばせば、君はそこにいる
無防備で、安心した表情
君に出会うまで、僕は心がない人間なんだと思ってた
どんな女性と付き合っても、本当に心を開いたことがなかった。
それは僕の過去が関係しているからかもしれない
僕が自分から壁を作っていたからかもしれない
だけど君はそんな僕の壁の隙間からたやすく入り込んで、そして掻き回した。
ひとり殻に閉じこもっていた僕の世界は風がやんで
今ではいったいどこに隠していたのかわからないほどの感情が生まれてくるんだよ
「本当に君は僕のことが好きなの？」
そう聞いた時、君は少し困ったような顔をしてた
きっと僕にそう聞かれて、自分の本心に耳を傾けたからなんだと思ってたけれど
君は「どうしてそんなことを聞くのかわからない」って言ったよね。
「あなたに聞かれるまでもないわ、Mulder。私は誰が何と言おうと、あなたを愛してるの」
片眉を器用に上げて、手を腰に当てながら、少し上目遣いに君が言ってくれた。
「あなたはもう少し自分に自信を持ったほうがいいわね。
あんまりこういうことを言うのは好きじゃないんだけど…だってすごく照れるのよ…
つまりね、あなたは容姿もすごくいいし、頭もいいし。スポーツだって得意でしょう？
女性なら誰でも憧れる条件がそろってるのよ。」
それでも僕はまだ不安だった。
そう言われても自分に自信なんて持てないし、
何しろそう言う君だって、自分に自信なんか持ってないだろう？
僕から見れば、君だって男性が誰でも憧れる条件を必要以上にそろえてると思うけどね。
それから君はふっと息をつくと、今度は腕を組んで僕に言ったんだ。
「そうね、確かにあなたって少し愛想がないかもしれないわね。
でもそれは私には例外じゃない。あなたは私にいつだって優しくしてくれるでしょう？
あなたが掛け値なしに優しいのは私にだけだって、ちゃんとわかってるつもりだけど？」
あの時僕は自分たちがオフィスにいることも忘れて、君を抱きしめたっけ。
仕事とプライベートはきっちり分ける、なんて言ってたのに。
だけど君は怒らずに僕を抱きしめ返してくれたね
君は何でも持ってる
僕が欲しいものを、何でも持ってる。
君の言葉が、僕の不安を消してくれる薬になるんだ。どんな薬よりもはるかに効き目のいい薬。
さすがは僕のドクターだ！なんてことは言わないけど
でも確かに僕は、君が与えてくれる薬の中毒になってしまってる
取り返しがつかないほど、重度のね。
君がそばにいて
手をのばせば触れられる距離にいて
僕に触れることを許してくれる
いったいそれがどれほど幸せなのか、どうすれば君に伝えられる？
今ここに、こうやって、ふたりで同じベッドで眠ること。
今ここに、こうやって、君が存在してること。
「君が僕をまともな人間にしてくれる」
いつだったかな…君にそう言ったことがあったね
君を想うと、すごくうれしくて
すごく苦しくて
だけど
君のためなら、どんなことだって出来るよ。
君が笑ってくれるなら、どんな罪を犯してもかまわない。
君を守るよ
何があっても
ずっと君といたいから
きっと…君と出会う前から、もう僕の心は決まってた
今は素直にそう思えるんだ。
Scully
いつまでもふたりで一緒に歩こう
ずっと一緒にね
end.
私にしては珍しく、一人称になってます。でも全然ストーリーにはなってないですね。
しかも短いし…（汗）
いかにモルがスカちゃんを好きかっていうのを書いただけ…(^^;)なんかやたら甘いです（汗）
幸せなのにせつない、っていうのが大好きな私…（〃∀〃；）
でも自分で書いてて何だか胸がきゅんとしました（笑）私がスカだったら、モルにこんなこと思ってほしいなぁ…
なんて想像しながら書いたので。。。「こんなのモルじゃない!!」って思われる方がほとんどかもしれません。
ごめんなさい…「(￣△￣；）
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