☆ 内容を簡単にご紹介 ☆
Unscrupulousはですね、ＰＧでございます。で、短いです。
モルの髪型についての深遠な推論です。
あのぉ、Ｓ７の時にひよこみたいに短くなっちゃったモルの髪型が誕生するまでの壮大なエピソードでございます。作者のNarida Lawさんはこのお話の最初に
A lot of people have speculated on Mulder's "for the love of God, WHY?" haircut. Here's my excuse. (I personally love it, but I think I'm the only person who does.)
＜あの「一体全体どうしちゃったの」というモルダーの髪型についてみんなあれこれ取り沙汰してきたけれど、これが私の考えた理由です。（個人的に私は、あの髪型は好きだけど、多分、それは私だけだと思うわ。）＞
と書いてらっしゃいます。
いえ、私も好きですよ、あの髪型・・・。私の話はどうでもいいですね。
えっと、ふたりでランチを食べた後、スカちゃんの恐れていた事態が発生いたします。モルがいつも捜査の時に使っているFBIが所有している車を借りに行くっていうんですぅ。
「はぁ？？」っておっしゃってるHISAYOさん、もう少しお待ちを。
もう間髪入れず、「私もいっしょに行くわ。」っていうスカちゃんでございます。
もちろん、私たちと同じで、モルも不思議そうな顔をいたします。
「きみがそんなことする必要はないよ、スカリー。もう僕だってどうやって借りたらいいか覚えたと思うよ。」って言ったモルですが、黙ったままのスカちゃんに一生懸命説明します。健気だわー、モル(:_;)←なぜ？
「いいかい、確かに僕がカーボンコピーの申請用紙に強く書き込まなかったせいで、トーラスを誰が借りていたかわからなくなって大変な騒ぎになったことっもあったけどさ・・・」
・・・モルって、私がご一緒に仕事をしたくない人間の筆頭に上げられるかもしれません^_^;。そういう書類って些細なことですが、大切なんですよねぇぇ。ちゃんと記入しておかないと後で大変な思いをする人間（この場合、多分、スカちゃん）がいるんですよねぇ。
「そんなことではないのよ。」
否定するスカちゃんの本心を知らず、ランチの食べすぎで少し散歩がしたいというモル以外だったら心理学のドクターをとっていようがいまいが、嘘だと分かる言い訳を簡単に信じちゃうモルでございました。
もうね、ＦＢＩに勤務している女性はすーべーてモルのことをかまぼこ目でうっとりと見つめちゃってるのだそうでございます。ただですね、特に申請カウンターの女性たちは最悪なんです。ストッキングにまとわりつく静電気みたいにモルに首っ丈だってことを彼女達は隠そうともしてないようで・・・^_^;。
スカちゃん、そんなのには我慢できないとのことでございます。
”It was sick. It was disgusting.”なんてお言葉を使ってらっしゃいます。
でね、唯一の救いはモルがそんなまわりの状況に一切！まったく！気付いてないということなのだそうで・・・
・・・じゃ、そんなのどうでもいいじゃん！と思ったそこのモル族の方！！
チッチッチッ（顔の前で人差し指を立てて左右に振っているcoo）
違います！そんなことはスカちゃんが許しても私が許しません。というか、スカちゃんも許さないとのことでございます<(_ _)>
ですから、スカちゃんは、自分のデスクでお留守番をしながら、どこのどいつがモルに誘うように笑いかけたり、モルの掌に自分の電話番号のメモを押し付けたりしているのだろうかといらいら待っているよりは、モルといっしょに行くことを選んだわけでございます。
で、ところ変わって、その申請カウンターのJohannaさん語りでございます。暇です。ぼーっとしてます。もうすぐ大混雑で大忙しになるはずですが、とにかく今はシーンとしてます。そんな時、考えることはひとつ。ＦＢＩの中で一番おいしそうな男、Fox Mulderのことでございます。
いえ、でもね、彼女はモルにとってスカちゃんがどんなに特別なのかってことは充分分かってます。
ちょっと訳しちゃいますね。
彼は可愛らしいほど、なんにも気付いていないのよ。絶え間なく変わっていく彼の瞳の色、自分が正しく書類に記入しているのかどうか自信がないときに下唇を噛んでいる姿、彼のパートナーに向ける仔犬のような表情、彼女の名を呼ぶその呼び方・・・
ええ、そうよ――― 申請カウンターにいる多くの女性たちはフォックス・モルダーが・・・“スカリー”と呼ぶのと同じ調子、崇めるような同じ口調で、『自分の』名前を言ってくれることを夢見ている。
それから、最初にモルに会ったときに、どきどきしすぎてどもっちゃってた自分にどんな風にモルが親切に優しく接してくれたかということをうっとりと思い出してます。
その時ーー、cadenceさんの心臓が口から出掛かります！そーですー。彼女の夢想の対象物であるフォックス・モルダー様のお姿が彼女の視線に入ってきたのですねぇぇ。
ぽっかり口を開いたまま見惚れているカウンターの向こうの女性を見て、スカちゃんは口元を引き結んだまま笑みを浮かべてます（こ、こわひ・・・）。で、すぐさま名札チェックでJohannaさんの名前を確認してます^_^;。
「車を借りたいんだ。」モルダーがJohannaに言った。
『この女性はもうすっかり彼の虜だわ。まるで彼からたった今、山上の垂訓を聞いたのではないかと思うほどよ。』スカリーは苛々と考えた。
あのぉ、山上の垂訓っていうのは”心の貧しい人はさいわいである〜”ていうので始まるイエス様の超有名な説法でございます。これを知らないキリスト教信者はいない、というか、キリスト教信者じゃなくても聞いたことあるかもっていうお話です(~_~;)。
モルが申請書類に書き込んでいる間、スカちゃんは後ろに座って、大昔のPeopleっていう雑誌を見てます。これまた有名ですから、ご存知ですよね。日本で言えば、『明星』でしょうか？違いますか？
でね、ふっと気づくんです。モルがカウンターに屈みこんで書類に書き込んでいるその頭のてっぺんをJohannaがうっとり見つめてるのを。
スカちゃんの自問自答が始まります。
どうして女性達は夢見るような目つきをよりによってモルダーの髪へと向けるのだろう？
眉を顰めながら、しげしげとモルの髪型を値踏みするスカちゃん・・・（笑）。申し訳ありません。我慢できなくてつい、笑ってしまいました<(_ _)>。
そして、ついに出た結論。
It was too - perfect.（パーフェクトすぎる）だそうでございますーーーm(__)m（平伏）
髪の毛一本も、おかしなところがなかった。ダークブラウンの髪は見事にあるべき場所に収まっている。まるで、彼は政府所有の自動車を借りた後、次に、休憩をとり、それから、ＧＱ（いい男が載ってるファッション雑誌ですね。ＤＤも載ったことありますね？）でちょっとモデルでもしてみることができるほどだった。癪にさわることに、実際は、おそらく彼は今朝カウチから転がり落ちた後、大急ぎでスーツを身につける合間に手で梳かしただけなのだろう。
Johannaがモルの全身を嘗め回すように鑑賞して、堪能している一方で、無邪気なモルはカーボンコピーについてジョークを飛ばしております。もうスカちゃんの苛立ちは頂点を迎えようとしております。Peopleのページは弾丸より早くめくられて行きます。
もう我慢できない。スカちゃん自身の精神衛生のためにもなにか手段を講じなければ！！！！！と思った瞬間、スカちゃんの目にMichael Biehnの写真が入って参ります。あのぉ、ターミネーターで未来から来た男の人をやってた人ですよね。あとはエイリアンの時のことしか思い出せませんが、髪型も私の記憶の中では曖昧でございますm(__)m。
で、スカちゃんは見事な（？）作戦を思いつきます。
あのぉ、ここでこのお話の題名が出てくるのですけどね。
She would have to use a slightly unscrupulous tactic here, but if she played her cards right, she could pull it off
without a hitch.
（彼女は若干、unscrupulousな（恥知らずな）やり方に出なくてはならないだろうけれど、でも、カードを上手く張れば、なんの滞りもなくやってのけることができるだろう。）
それからのスカちゃんはアカデミー賞なみの演技力でございました・・・と、言いたいのですけど、なんかモルはどんなにスカちゃんの演技が下手でも気がつきはしなかったのではないだろうか、という疑問も沸いてくるのですけどね・・・。
つまりですね、スカちゃんはじろじろ値踏みするようにあからさまにモルの姿を見たわけです。
えーー、えーー、そうですね。そんな風にスカちゃんに見られたら、モルが気にしないはずはないですね？？？
「なに？」って聞くモルに、『女優』スカちゃんはまるでモルを見ていたことが見つかってしまって恥ずかしいーーーって感じで雑誌に視線を戻します。
「なんでもないわ。」って言いながらも、「誰かさんはヘアーカットが必要なのではないかと思って。」とおっしゃいます。（ぷぷぷぷぷ）
自動的に、モルダーが手を自分の頭にやる。
「僕の髪が長すぎるって思うのかい、スカリー？」
あぁぁぁぁ、もう既に引っかかってます。ＦＢＩ一のプロファイラーフォックス・モルダーがスカちゃんのたったひとことでもう網にかかっちゃいました。
そこで、Johannaがよせばいいのに"Oh no, no, Agent Mulder. I think it's perfect - "（そんなことない）って、言いかけるのですけど、モルは聞いちゃいません。
パーフェクトだと思うわって言いながらも、必要以上にマイケルさんの写真を見つめるスカちゃん。
モルがマイケルさんの写真を指差して、「この髪型は僕に似合うと思うかい？」と聞いた時には、スカちゃんは満足、満足、という勝利の笑みを押し殺しておりました。
でね、スカちゃんはJohannaさんまで巻き込みます。
「私はこの髪型が好きだわ。あなたはどう思う、Johanna？」
Johannaはエージェントスカリーの髪型に対するセンスや男性の趣味を悪く言いたくないわけです。でも、同時に、モルの髪型もそんなことになる運命から救いたいわけでございます。で、苦しみがながらやっとのことで真実を言います。
「誰かが草刈り機をその上で動かしたみたいに見えるけれど。」
スカちゃんの顔にふっと笑みが浮かんだように見えたのは自分の目の錯覚だと必死で自分に言い聞かせるJohanna。
そんな彼女をよそに、スカちゃんは最後の駄目押しでございます。
「私はセクシーだと思うわ。」
その途端、モルの息は止まっちゃって、もう大急ぎでスカちゃんを床屋さんに引っ張って行こうとします。
で、床屋さんがどういう髪型にしたらいいかちゃんと説明するために、スカちゃんにも着いてきて欲しいって頼むんです。
でも、スカちゃんはなかなか「うん」と言いません。
「私になにをして欲しいわけ、モルダー？」
そんなスカちゃんにモルは唇とんがらかしちゃって、言います。
"Come on, Scully,”って。
その「スカリー」て言ったときの響きと唇とんがらかしたモルにJohannaは身体が震えてきちゃいます。
で、「きみはほかにすることだってないだろう。」っていうモルに、スカちゃんは思いっきり眉を上げて問いただします。
「どうしてあなたにそんなことが分かるのよ、モルダー？」
「だって、僕はきみのスケジュール帳をいつだって見てるんだよ。」
歯をぎりぎり食いしばってスカちゃんはつめたーく答えます。
「今夜は私、髪を洗わないといけないのよ。」
全然気にしないモル（笑）の「じゃあ、そのふたつを両方できるじゃないか。床屋へ行ったら、その後で、僕がきみの髪を洗ってあげるよ。」というせりふに、Johannaはそんなせりふを言われてみたいと心から思ってます。
クールなままスカちゃんは言い放ちます。
「こういうことならどうかしら・・・私の髪一本にも触らないとあなたが約束するなら、今日あなたと一緒に床屋さんに行ってあげるわ。」
でもぉ、モルの笑顔はさらに大きくなりました(~_~;)
「僕が話していたのはきみの頭の毛のことじゃなかったかもね。多分、僕が言っていたのは・・・」
「やめて！」
もう悔しさで（？）スカちゃんのほっぺは真っ赤でございます。
「やめてちょうだい・・・口に出すのもよして、モルダー。」
満面の笑みで返すモルでございました・・・。
そんなわけで、どすどすと出て行くスカちゃんのすぐ後を追っていくモルのパーフェクトな髪型に黙って最後のお別れをしながら見送るJohannaでございました。
おしまい
☆ HISAYOの感想 ☆
確かにひよこ・・・そうですー！モルは確かにこのとき、なんかすごーくすごーく髪が短くなっておりました。
確かユリア先生のレッスンで「ひよこみたいにかわいー♪」「つんつんなのー♪」と全て♪付きで説明していただいた記憶もございます。
でも私、正直思っておりましたわ。短すぎじゃないのか？モル・・・と。
私が好きなモルの髪型は再三申し上げておりますけどもＳ６のアンナチュ付近ですのでねー(>_<)
でもねぇ〜。私は所詮そこ止まり。どうしてあのような髪型にすることになったのか、自分でＦＩＣを書いて溜飲を下げるというそんな作家さんがこの世にいらっしゃるわけなんですよね。
あ、でもＦＩＣとはそういうモノなのかもしれません。あそこは納得いかない。ここがだめ！そう思ったことに対して自分でＦＩＣを書いて納得させる。そういうものがＦＩＣなのかもしれません。
しかしＦＩＣを書くと言ってもなかなかどうしてすぐにぱぱっとかけるモノじゃないですしね（そう言う時期もありますが）しかもこれほどの大作家さんが書くとなるとやっぱりそれ相応の深い深い考察があるのでしょう〜。
さて、モルがどうやらモテモテらしいことはよく分かりました。
ワシントンに旅行し、ＦＢＩを実際にこの目で見てきたワタクシ。そこに出入りする人たちをある程度の時間見つめてきましたが、そりゃーモルはモテモテでしょう。きっと・・というか絶対にＦＢＩナンバー１でございましょう〜。
ですのでねぇ〜。モルがそういううっとりねっとりぴっとりとした視線で見つめられてしまうのもこれまたしょうがないことなのかなぁ〜とも思います。
そしてそういう場合、モルがさっぱりもってそんな視線には気づかず、全く持って相手にせずにスカちゃんだけど見つめているという場合に限りそのモテモテ度は私の中では有効です。
そーなの、そーなの。モルってばそうなのよぉ〜。どんなに素敵でモテモテでもスカちゃんしか眼中にないっていうのぉ〜ヾ( ￣▽)ゞオホホホホホ
となぜか高笑いをしたくなるくらいにお気に入りのシチュエーションだったりしております。
でもねぇ・・そうですか。スカちゃんはやっぱりそれを目の前で見ているわけですから面白くない訳なんですね。
だけどスカちゃんの散歩がしたいなんていうつまらない言い訳にしっぽをふってついてくる子犬ちゃんなんですからそんな心配はいらないと思うけどなぁ〜♪
しかしその申請カウンターの受付さんのその邪な思いを知ったからには私もスカちゃんが一緒について行くことには賛成です。
だって二人一緒の姿を見れば、ま、大方の女性達が降参の旗を振ってしまいますもの。
・・・あ(・o・)、でも世の中には私は２番でいいの、３番でいいのと言って言い寄ってくる人もいますからねー。
そういう意味でも一緒の方がいいかもしれません。そうすればモルが「スカリー」と呼ぶように自分たちの名前が呼びかけられる可能性は０だということが分かるでしょうしねぇ〜ヾ( ￣▽)ゞオホホホホホ←再び
でもスカちゃんはダメなんですね(^^;
お怒りモードにギアが入っているわけですね。そろそろＴＯＰにそのギアは入りそうでございましょうか？大丈夫ですか？
Peopleなんかがスカちゃんの怒りを沈める役目を担うとは到底思えないのですけどぉ〜(^^;;;
でもそこに載っていたのは「Michael Biehn」その人なんですねーーー(>_<)
・・・すみません。私この人しりません。
ですのでググってみたらけっこう髪が長い状態の時しか見つからなくてですね(^^;;;
モルのあのときの髪型にちかいものが見つからなかったのですけども、とにかく短めの写真なんですね？
それでそれをスカちゃんはパーフェクトと言ってしまうと。本当はモルの髪型がパーフェクトなのに、そっちだといってしまうのねー(T∇T) ウウウ
スカちゃ〜〜〜ん。私、モルはアンナチュのモルの髪型が好きなのよぉ〜。だからあれは短すぎるのよぉ〜(>_<)
なのにあなたはモルをどうにでも出来るからってーーー！自由すぎーーーーー。
はぁ・・・でもなぁ。しょうがないのかなぁ〜？そんな風にモルが女性に見つめられてしまってはスカちゃんは少しでもマイナスポイントを加算したいと思うのかなぁ〜？？
普通は恋人が素敵になって欲しいとおもって、育てるという意気込みで洋服とか自分のセンスで買ってみたりするのに、スカちゃんは敢えてその逆をねぇ・・。
モルがそれほどまでのレベルにいるってことなのでしょうかね。
でもそんなモルを自由自在にいとも簡単に自分の思うがままに操れちゃうのはスカちゃん。女冥利につきるでしょうねぇ〜〜。
しかもスカちゃんのあからさまなわざとらしい独り言にまんまとひっかかるモルなんですものね。
スカちゃんが言うと言うことがモルの全てとなるわけなんでしょう〜♪
そりゃ受付のおねーさんだってもう止めることなんて出来ないでしょう。だってモルはもうその人の言葉なんて耳に入らないんだから。
しかもそのおねーさん。スカちゃんに名前を呼ばれた段階で自分が何をしてしまい、スカちゃんチェックノートに名前が記載されてしまったことは分かったでしょうから。
・・・こわいですものねー(>_<)身の程知らずのことをしてしまったという罪悪感もありますしね。
ですので「止める」なんて事は不可能ですよね。
それになんていうんですか(*^O^*)←既に笑顔
そんな会話を繰り広げているモルスカの前では誰だって無力っていうんですか？
二人は（いや、モルは）周りには気がつけれないつもりで言っているのでしょうけども、バレバレだっていうのねーーーーーー(*>▽<*）
もう、モルってばそういうところ特に子供なのよねぇ〜♪♪♪←更にはしゃぎすぎ
ということでラストはモルスカの会話に満足しすぎちゃって、その後“まずは”床屋さんに行っただろうモルの事は、ま、いいかなぁ〜？？なんて思っちゃいました。
髪は伸びますしね(*^O^*)
その後、さすがにスカちゃんも反省したらしくさすがにあそこまでモルが髪を短くすることはなかったですしねー。
cooさん楽しいお話のレポートをありがとうございました。
どうしてモルがひよこ頭になってしまったのか・・・よーく理解できました〜(*^O^*)
ありがとうございました〜♪
