☆ 内容を簡単にご紹介 ☆
これはAmor Fatiで、スカちゃんが行ってしまって、
モルがドアを閉じたところから始まります。Night Chant (by Wylfcynne)というお話です。
で、オババは全然関係ありません。ナバホの精神世界がスペクタクルな感じで展開されていきます。
初めてこれを読んだとき、ひえー、こんなお話も「あり」なのねぇ、と思いました。
まあ、ＦＩＣということ自体、なんでもありなんでしょうけど。なので、これはおまけでございます。（なんだか長いんで申し訳ないのですけど・・・。）
えっと、モルはいろいろな人の声は聞こえなくなったのですけど、さらに悪いことがモルの頭の中で起こっちゃいます。
世界の終わりの時のイメージがありありと頭の中に浮かぶんです。それだけではなくて、邪悪な声が絶えず、モルを責め立てます。
お前は自分の愛するものを守ることはできない、とか、もう抗うのはやめろ、とかもう人類は破滅するしかない、お前は独りだ、っていう恐ろしい声が鳴り止みません・・・。
悪夢で眠ることなんてできないんです。唯一、その声が聞こえないのは、スカちゃんがモルに触れているときなんです。
さらに、スカちゃんがモルと一緒に闘った末、悲惨な死を遂げてしまうところや、スカママが自分の目の前で命を落としてしまっているイメージとか
全てが焼け落ちてしまっている情景が目の前に浮かんできます。
で、モルはカウンセラーにかかるようにって言われて行くんですけど、そんな自分の心の闇を打ち明けるなんてことはしません。
カウンセラーの人なんて簡単に騙して、ただ疲れて眠れないだけだってことになっちゃいます。
でもね、お医者さんから睡眠薬を処方されたんです。あんまり消耗して拒否することもできなかったんですけどね。それで、一応、睡眠薬を飲んで眠ったんですが、結果は最悪でした。
どんな酷い悪夢でうなされても目を覚ますことができないんですー（泣）。
朝になってようやく目が覚めても、その悪夢にとらわれてただ横たわったままむせび泣くしかない感じでねぇ。
そんな風にしていても頭の中では、おまえは私のものだ。どうして刃向かおうとするんだ？
もう諦めろ、そうすれば平安が訪れるぞ。どう抗おうと避けられない。
お前は人々をこの戦いに勝たせることはできない。もう終わりだ・・・
と、いうようなこわーい声が頭に響いちゃってます(ToT)。
そこにスカちゃんの「大丈夫？」って声がします。「なんでもない。」って答えるモル。
でもね、一人にしないでくれ、ってスカちゃんに頼むんです。スカちゃんもあなたを置いてなんていかないわ、って答えます。
モルはベッドに座ったスカちゃんの膝に顔を埋めてまた眠ってしまいました。
スカちゃんは仕事に行きがてら様子を見にきたんですけどね、モルの様子に心配になってしまって、急遽仕事をお休みすることにします。
次にモルが目覚めたのは午後３時過ぎ、ふっと気がつくと、スカちゃんがモルのＴシャツ一枚でモルを抱きしめて眠っています。もうそれに気付いたモルは、というかボブは一気に目覚めてしまったのですけどね、このモルは超人的な努力でスカちゃんから距離をおきます。
起き上がってバスルームに入ってドアを閉めた途端、またスカちゃんの身体が緑色の泡になって消えていってしまう様子や、アブダクトを避けるためにスカちゃんが自分自身を撃ってしまう光景がモルを襲います。
そして、――お前の愛は彼女を自分の為に死に追いやることなのか？って声が聞こえてきます。
それでー（泣）、決心しちゃうんです、モル。世界の終わりが避けられないものなら、自分と共に闘って悲惨な死を遂げてしまうより、そうではなくほかの人たちと一緒に一瞬で天に召される方がどれだけいいだろうか、って思っちゃいました(ToT)。
でね、嘘つくんです。スカちゃんに。もう大丈夫だって。
スカちゃんは後ろ髪を引かれる思いで、スカママとお誕生日会へ行ってしまいます。
それからモルは急いで荷造りをして黙って家を出て行きます。行き先は彼にも分かりません。
ジョージ・ヘイルの名前で行くことにします。スカちゃんはきっといつかは気付くだろうけれど、気付いたころにはもう遠くへ行ってしまっているから大丈夫だってモルは思っています。
とにかく自分はスカちゃんとスカママから離れなければ、ってそれだけ思っています。
あてもなく西へ車で移動するモル。車の中で寝泊りしています。悪夢と嘲笑するような声がモルを絶えず襲います。空腹なんて感じません。
自分でもどこだか分からない所までたどり着いて、車を降りて歩き出します。
いつの間にかテキーラのビンを持っていることに気付きます。どうして持っているのかも思い出せないんです。
転んじゃうんです、岩場で。それで鋭い岩で自分の手を切っちゃいます。血が滴り落ちるとあの声も聞こえなくなって、思考がはっきりしてきます。そうかってモルは思いつきます。
それでねー、モルは自分のポケットからナイフを取り出してそのナイフで両腕全体に傷をつけていくんですぅぅぅ（泣）。痛いですぅぅぅ。そしてそのまま意識を失ってしまいます。
それからは、なんかさらに私の理解を超えた世界が展開するんですけどね。
モルはナバホの人に助けられて介抱されるんですけど、意識は回復しません。
死んじゃったアルバート・ホースチンと夢の中で会話するモル。闘いはこれからだってアルバートに言われます。この闘いに勝たなければモルはもとの世界には戻れないってことだそうです。
闘おうって決心するモル。
一方、スカちゃんたちはナバホの人達から連絡を受けて、駆けつけます。
あのぉ、モルは自分の腕を傷つけて、ナバホ族に伝わるモンスタースレーヤーっていうお経みたいなのを刻みつけたんだそうです。
だから、そのぉ、多分（急に自信がなくなる私）、自分を襲う邪悪なものと闘うためなんだと思うんですけどね。でね、ナバホのそういう能力のある人がモルのことを愛している人たちを集めなければだめだって言うんです。
そんな訳で、スカちゃんとスキナーとガンメンがやってくるんです。
でね、そのナバホの預言者みたいな人にスカちゃんはモルと一緒に闘うことを運命づけられた存在だから、そういう儀式を受けて、モルの側に行かなくてはいけないって言われます。
二人が一緒に闘わなければ、モルは勝てないんだそうです。
スキナーに、きみはこれを信じるのか？きみはカトリックなんだろう？って聞かれたスカちゃん。
私は彼を信じている。だから、儀式を受けるって言います。
それから、清めの儀式をしたり、スカちゃん用のお経みたいなのを覚えさせられたりして、モルが横たわる小屋に入って、モルの隣に横たわり、お経を唱えはじめます。
そうするとぉ、いつの間にかあの南極の基地の中で、ライフルを持って防寒着を着て自分が立っていることに気付きます。
遠くでモルの声がします。
ようやく出会った二人。二度と私をおいていったらいやよって言うスカちゃん。
ごめんって謝るモル。
なんかゲームの中のように、つぎつぎと二人のいる場所が変わっていくんですー。服装もそれにあわせて変わっていきます。
とうもろこし畑や、うっそうとした森の中とか、いろいろ。
でもね、二人はまたはぐれちゃったりするんです。
一人になったスカちゃんとモルには、それぞれにとって一番厳しい状況が待っていました。
スカちゃんがふっと気付くとえんがちょドニーに誘拐されるあの場面に自分が置かれてました。
恐怖にかられるスカちゃん。でもね、今回は銃を構えて待ち構えてえんがちょドニーが現れた瞬間に撃っちゃいます。
そうするとあっという間に、南極でスカちゃんが捉えられてたまさにあの場所に自分がいることに気付きます。一生懸命、モルを探すスカちゃん。
一方、モルは同じところでカプセルの並んでいる通路を歩いています。
でもね（泣）、そのカプセルの中に入っているのは、今度はモルの知り合いばっかりなんですぅ。
自分の小さい頃の友だちややバスケのコーチやＦＢＩの知り合いとか、みんなモルが目の前をとおるのを見て助けてくれって叫んでます。
でもね、その前にモルはストレッチャーにサムの着ていたパジャマを見つけちゃってるんです。
だから、一生懸命にサムを求めて歩いていきます。
でも、ようやっと見つけたサムは、もう全身がエイリアンに侵されていて、痛い、痛いってモルに訴えます。
モルにはその苦痛をとってあげる方法は一つしかないことが分かっちゃってます。
でねー、自分の胸にサムを抱きしめて、"I love you, Sam."って言って、サムの首に銃を押し付けて撃っちゃうんですぅぅぅ。泣、泣、泣。
呆然自失のモルをようやく見つけたスカちゃん。これは本当のサムじゃないって自分に言い聞かせながら、モルの腕からその小さな女の子の遺体を引き剥がします。ショックで何も反応しないモルにこれは本当のことではないのって一生懸命話しかけます。
スカちゃんがモルを抱きしめて、ようやくモルがスカちゃんを見上げた瞬間にまた場面が変わります。
モルとスカちゃんが実際にいる小屋によく似たところです。でね、こんどは二人とも服をつけてません。見つめあう二人。もうね、自分達が何を求めているか二人とも分かって
しまいました。
そこからは美しい（そして、何気に長い）ＮＣ−17が展開されます。
で、最後に本当の小屋にいる自分達に気付きます。でもね、二人はひとつになったままでした。
ついに小屋の外に出てきた二人を待っていたのは、ナバホの婚礼の歌でした。
ちょっと照れちゃう二人と対照的に「アーメン」とひとり落ち込むフロヒキの哀愁が一層際立ちました・・・。
おわり。
すみませーん。ほんとに長いですね。申し訳ございません。なんだかこのお話ご説明するのが難しかったので当初の予定を遥かに越える長さになってしまいました。
☆ HISAYOの感想 ☆
ふ〜〜〜〜ε=(･o･*)
なんか本当に複雑且つ壮大なお話ですね〜！まさにcooさんのおっしゃるとおり、こういう展開もありなんだなぁ〜って感じで。
前半というか、全編？と言う感じでモルがつらいですね〜(TOT)
あのナホバの文字をみるとモルって頭が痛くなっちゃうのでした？（あれ？違う？？←案の定オババ登場エピなのでよく分かっていない）
このお話のモルは本当にもう世界の終わりがひしひしと感じられてしまってその悪夢に取り憑かれて、ボロボロ状態になってしまっているのですね(T.T)
でもその中でスカちゃんに触れてもらっているときだけ、悪魔の声が聞こえてこないっていうのもこれまたモルスカのつながりの深さ、モルにとってのスカちゃんの重要性がひしひしと伝わってきてShipperにはこの状態での唯一の光って感じが致しますです。
でもね。そんな状態でもモルはやっぱりモルで、自分なりに自分の中で自分だけで考えて結論を出しちゃうのですよね〜(>_<)
本編でもこういう危ういモルってたくさんいたような気がします。
スカちゃんにこれ以上の負担は・・と思って自分だけでしょいこもうとするモル。
私はそういうモルの気持ちも分からないではないけども、結局スカちゃんにそれがどれほどの心痛や疲労を招く結果になるのかということを自覚して、はじめから最後まで二人でいなさーい！それがいちばんの最善の解決策なんだからーって思うのですよね。なので今回も、あぁ・・モルぅ〜〜。またそんなことやっちゃってー(>_<)ヽ という気持ちは否めないでございます。
そしてやっぱりちゃんとスカちゃんはモルの居場所を突き止めてねぇ〜。しかもそのナホバの長（なのか？）がいうところの「モルと一緒に闘うことを運命づけられた存在」っていうのは、もちろん大きく納得なわけです。
そこからはモルとスカちゃんはまた一緒になれるわけですけども・・・また二人で辛い現実を目の当たりにするわけですね。
今まで二人が体験してきた出来事が走馬燈のようにまた二人の周りを取り巻いていく。
二人が重ねてきた歴史をまた肌で体感させる感じというのか・・・。
そんな現実と幻想が入り交じった世界の中で二人一緒だったり、また一人になってしまったり。そんなこんなの繰り返しがモルスカ二人の時間にはたくさんあったと言うことなんでしょうか？
そしてモルの主軸にある妹の存在。その存在をモルの手で消滅させるというのは作家さんの何か心の中の気持ちが何となく分かるような気もしちゃう私だったりもします。
もちろんこういう形がベストっていう事ではなくて・・・なんていうか・・・モルの中での妹探しっていうのはやっぱり絶ちきることの出来ないものであって、それを本編でああいう風に曖昧に片づけられたのではっていうのがあるっていうか。
そんな中で作家さんなりに真実がどうであれ、モルの中での決別みたいなものをつけたかったのかなぁ〜？なんて思ったり。(すごく辛い決別となってしまいましたけども(T.T))
でもそんなこんなの辛い現実や体験や思いを超えてそこにあるのは二人一緒にいることなんですよね。
互いに何を求めているのかがわかり・・・いや、それは分かっていたのかもしれないけども、手をしっかり伸ばして自分の胸の中に抱き込むことが大切だと分かってくれたのは良かったと思います〜(T-T)
モルスカって互いに自分よりも相手っていうところがあって、想いすぎて形になれないっていう時間が長すぎた感は否めないですもの。
ま、フロヒキの失恋は今に始まったことではなくてね(^^;
なんていうか、もちろんスカちゃん好きなのでしょうけどもＳ９でちらっと見かけたウィリアムちゃんのかわいがりようを見ていると、モルの事もスカちゃんの事も同じように愛しているんだろうと思うので、お茶目に可哀想かなって感じで見させて頂こうかなと思います♪
cooさん、ご紹介をありがとうございました〜(^▽^)/
