☆ 内容を簡単にご紹介 ☆
このお話は題名のとおりクリスマスのお話でございます。
ただ、まったく聖なる感じのお話ではないので崇高な気持ちになりたいときはお読みにならない方が良いかもしれません。
お話が始まるのは、１２月２３日、クリスマスイブの前日です。なのにスカちゃん、なぜかいつものように地下のオフィスでお仕事をしています。
そうとう頭にきているようです。本当なら今頃は暖かいカリフォルニアで家族と一緒にクリスマスを過ごしているはずなのにって怒ってます。
でも、もう一つ問題があるようです。カリフォルニアにはチャーリーが結婚したての彼女を連れて来る予定だそうで、スカちゃんも会いたかったのにとは言ってはいるんですが、自分はそんな二人を見ていられないだろうとも思ってます。
なんというか、the lack of sexということらしいんですけどぉ。要は、その方面の欲求不満が溜まりに溜まってもうどうしようもない状況に陥っているんだそうで。
で、さらに悪いことに（？）、モルダーがいっつもそばに居ますよねー。そこがさらに問題を悪化させちゃってます。
ほら、今もオフィスでケースファイルを眺めているスカちゃんの頭の中は、いつの間にかモルの熱く汗をかいた裸体が自分の上に乗っかっちゃっているという妄想で一杯に・・・。
また、モルの今着ている洋服も悪いらしく・・・。タートルネックにウールのスラックスなんて履いちゃっているものですから、腿のたくましい筋肉とパーフェクトなお尻の線がありありと見えちゃっているんだそうです。
DDも表紙を飾ったことが何度もある“GQ”のページから抜け出てきたように格好いいらしいですぅぅぅ。
で、さらに悪いことに（まだ、あるのか）、モルはお母さんが贈ってきたコロンをつけているんですけど、その香りがまた・・・スカちゃん曰く、”it smells like sex”だそうで、まさに男女がその活動中の香りそのものなのだそうです。
自分がこれ以上興奮してしまったら、家に帰って下着を取り替えて来なければならない、とまでスカちゃんはおっしゃってますぅぅぅ。
そうです、このお話のスカちゃんは、もう話の最初からいつものスカちゃんのcoolな状態からは１万キロは遠方に旅立っております。
そんなスカちゃんに気付いたのかどうか、モルは元気がないスカちゃんを盛り上げるためにラジオをつけてくれました。
最初はよかったんです！Aaron Nevilleの歌う"Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow"でスカちゃんのいっぱいいっぱいの心も少し落ち着いてきたんです。
ところが！！！！！
次に流れてきたコマーシャルが大問題でございました。すべてはこのコマーシャルから始まったと言えます。
「お決まりのクリスマスプレゼントに飽き飽きしていないかい？きみの靴下に入っている安物のコロンにはうんざりだろう？きみの彼氏はきみなんかの相手より、テレビの前に座り込んでフットボールを見ちゃいないかな？
そんなときのお楽しみにどうぞ！でぶっちょのトナカイがきみの元に届けるよ！電話1-900-OH-SANTAまで！」
でぇ、その後ラジオからは女の人の喘ぎ声が聞こえてきます。モルとスカちゃんは二人で思わず顔を見合わせて呆然としちゃってます。
コマーシャルはまだ終わりません。
今度はサンタの声です。「ホーホーホー！今年のきみは“いけない娘”だったかなぁ？」
モルの肩が震えだしちゃってます。
今度は女の人の声ですぅ。「Oh, YES, Santa!とっても“いけない娘”だったの・・・」
サンタがとってもエッチな声で答えます。「そうか、それならどんな風にいけない娘だったかいってごらん。
そうしたら大きな袋の中からきみになにをあげるか考えてあげるよ・・・」
で、女の人が「Oh, Santa!」とか言っちゃいます。
モルの顔はもう泣き出しそうに見えます。思いっきり下唇をかみ締めて笑いを必死で堪えてます。
まだまだサンタと女の人の会話は続いちゃてます。
「じゃあ、little girl、サンタになにを持ってきてほしいのかい？」
「Ooo、なにか食べるものが・・・」
「そうか、では、わしのキャンディ・スティックを舐めるのはどうかな？」
ここでスカちゃん、「Oh, brother!」って思っちゃってます。（じゃあ、モルの愛の告白はサンタのキャンディスティック並みにくだらないってことなんだろうか・・・泣）
そんなスカちゃんをよそに相手の女の人は
「Oh, SANTA, YES! YES!」ってことで、二人とも喘いじゃってますー。
この時点でスカちゃんの顔はクリスマスレッドです。かたやモルはというと、そうですー、スカちゃんを見ながらにやにや笑ってます。（これって完全に企業内セクハラの定義にはいりますよねぇぇ。）
それでもって、この（スカちゃんにとって）地獄のようなコマーシャルは二人の最後の叫び声で終わりました。
・・・私、アメリカのラジオの仕組みが分からないのですが、実際にこんなCMが堂々と放送されるものでしょうか〜〜〜？？
で、モルなんて笑いすぎて泣いちゃってます。必死に冷静を保つスカちゃんにモルは、寂しいフラストレーションを抱えた女性がみんなであの愛すべきサンタじいさんに電話するところを想像してみろよ、だとか、サンタのノースポールで女性たちがどうするんだろうとか言ってます。
スカちゃんはそんなの無視して、
「モルダー、私はランチに行くわ。」って言うと、モルはすぐさまジャケットを手に取りながら
「McMalleyにしようか？」って答えます。
でね、これにもスカちゃん、頭に来ちゃうんです。確かに私はモルダーといっしょにランチに行くけれど、私がだれか“他の人”とランチに行く予定はないのかって、一応聞いてくれたっていいじゃないか、ということらしいです。
・・・スカちゃんの乙女心は複雑でございます。
もうねー、ここから先のランチの顛末は能天気モルと乙女スカちゃんの温度差が半端じゃないですぅ。
シベリアとバリ島くらい違います。だから余計に可笑しいんですけどね。
これから先はスカちゃんの気に入らないことリストでございます。
１．オフィスから出て乗ったエレベータの中で、モルをまるでおいしそうなお肉みたいに見てた事務職の３人組。
そのうちの１人はウインクまで彼にしちゃったりします。即座にスカちゃんがモルのリアクションを確認すると、（スカちゃんの考えでは）モルったら愛想よすぎるほど愛想良く微笑み返しちゃってます。
2.今度はお店までの路上のことでございます。
（スカちゃんの考えでは）モルとすれ違う女性は老いも若きも全て、モルを振り返っちゃってます。あの、コロンのせいだそうです。みーんなモルに微笑みかけてハローってな感じにしているものですから、（スカちゃんの考えでは）モルの頭にスカちゃんの存在なんてかけらもないそうです。
さらに、ひとりの（スカちゃん曰く）「あばずれ女」が二人を呼び止めて名刺をモルに渡しちゃいます。写真家だそうで、でね、she wants to shoot him.（モルの写真を撮りたい）ってことだったんですけど、そしたら、スカちゃん、I'd like to shoot her!（彼女を撃ちたい！）そうで・・・。
それで、スカちゃんはモルがその名刺を捨ててしまわないことをしっかり確認しております。
３.レストランにて
向こうの席に座っている２人の女性たちがモルを見ていることをスカちゃんは目の端で捉えます。
一方、モルはなににしよっかなーとメニューに見入っていて気がつきません。
そこでスカちゃん、ものすごい目つきで睨みつけます。”get-the-fuck-out-of-here-he's-mine glare”（私のものよ、見てるんじゃないわよ）っていう光線だそうです。で、それにも飽き足らず、自分のジャケットの内側を見せて私は完璧に武装してるんだってところを見せつけちゃいます。
・・・まあ、さすがにそこまでされたら誰だって急いで目をそらしますよねー。
まだ、あります。
今度はウエートレスのお姉さんです。
（スカちゃんの考えでは）モルはそのお姉さんの胸やおしり注目しすぎ、お姉さんの軽口に乗りすぎだそうでございます。
もうね、スカちゃんの怒りはそろそろレッドゾーンに来ちゃってますぅ。
私の気持ちなんて全然分からないで、目の前で他の女といちゃいちゃ話すなんて！！！！！
彼は私が彼のtouchstoneだって言ったし、バッティング練習に誘ってくれたり、地球の果てまで助けに来てくれたけど・・・私が頭の天辺から足の先まで彼を愛しているってことだけは絶対に分かってないのよ！！！！！
・・・と、いうことだそうです。
次の章は今度はモル視点でございます。モルもこのクリスマスにオフィスにいるのは「愛するスクルージ副長官」のせいだって言ってるんですけどね（スカちゃんも冒頭で「ミスタースクルージ、またの名をウォルター・スキナー」とかって言っちゃっています。）、スカちゃんみたいに頭にはきてません。自分は今年に限って自分のお母さんとクリスマスの休日を過ごす約束があったけれど、キャンセルの電話では双方から安堵のため息が出た、僕は彼女を愛してはいるんだけど・・・、ってことらしいです。
ちょっとこのあたり（だけ）はシリアスな感じでございます。
それでね、ほんとになんにも分かってないんです、モルったらぁぁぁ。
スカちゃんが頭にきているのは無理はないだろうって同情してます。
―――-僕らは今、McMalleyからのランチの帰りだけど、スカリーは随分元気に歩いているなぁ、でも普段の僕の歩幅をほんの数インチ伸ばせば楽についていけるさ。
彼女は一言も話さないで、通りすがりの女性全てを睨みつけている・・・変だ・・・
それにしても、今日は随分この道をたくさんの女性が歩いているなー、・・・多分この時期だからランチタイムを利用してグループで買い物にでも出ているんだろうな。
なーんて考えているんです〜〜〜。
さらに笑っちゃうことには
―――その女性たち皆なをスカリーは睨みつけているんだ。彼女達は僕らとすれ違う時僕に笑いかけてくる、だから僕も笑顔を返す。そう、どうしてかって？僕は愛想が良い男なんだ。（えー、えー、確かにモルは育ちが良いから誰とでも仲良くなっちゃいますよねぇぇ。）
誰かが1,000ワットの笑顔をくれれば僕もお返しに笑顔で返すさ。簡単なことだよ、笑顔・・・僕のパートナーももっと頻繁に笑顔を見せるべきだな―――
だそうです。
でもって、スカちゃんの怒りのリストに確実に加わるだろう毛皮のコートを着た女との信号待ちでの楽しい会話が出てきます。
モルは”大変”愛想良くその毛皮女に応対しちゃっているんですけど、その間、スカちゃんは１００回は信号のボタンを押しちゃってます。モルはスカちゃんがただ単に早くオフィスに帰りたいからだと思っているみたいなんですけどね。
信号が青になった途端、スカちゃんに引きずられるようにその毛皮女との会話を終了したモルに毛皮女が投げキスをします。
モルもさすがにびっくりするんですけど、結構嬉しいです。
でも、そのあとスカちゃんの顔に現れた怒りに気づき（鈍い！鈍すぎる！！）、なんでこんな馬鹿げたことにスカリーは怒るんだろうって不思議に思います。
モルはねぇ、もちろんスカちゃんがだーい好きなんですぅ。自分に笑いかけてくれるだけで（それがめったにないので）もうその笑顔をずーっと覚えていようって思うくらい大事で大切なんです。だから逆に、他の女の人のことは眼中にないというか、そんなくだらないことをスカちゃんが気にしているなんてことは夢にも思っていない訳です。
思わず肩をすくめたくなるでしょう、HISAYOさん！！でも、鈍感モルの暴走はまだまだ続きますぅ。
オフィスに戻ったふたり。モルはなぜ怒っているのか分からないスカちゃんの機嫌をとろうと、コートを脱がせてあげたりします。スカちゃんはにっくき女性たちがいなくなったせいかモルににっこり笑いかけます。モルはご主人に褒められた犬のようにほっとして、それだけで嬉しくなっちゃいます。
で、急にスカちゃんのスーツを今日はまだ褒めてなかったって気付いて、きっとそのせいで怒っているんだろうと思いあたります。あー、HISAYOさん、ため息ついてますか？私も思わず大きなため息をついちゃいました。
でね、「墓穴を掘る」の例を書きなさい、っていうテストの模範解答みたいなことをモルはしでかしてくださいます。
そのスーツとっても良く似合っているよ、僕の好きなスーツだ、っていうモルの言葉にスカちゃんの背中が固くなります。
スカちゃん曰く、前にこのスーツを着たときにモルは、しなびたきのこのたくさんはえてるような森の中で迷ったときに、着るのにぴったりのスーツだなみたいなことを言ったらしいんです・・・。
モルはまったく覚えがないみたいなんですけどね。
でね、スカちゃん、一気に爆発しちゃいます。
さっきの憤懣をぶちまけます。当たり前みたいにランチに誘わないでってことです。モルはというとただびっくりしちゃって、でも、とりあえず謝ろうとするんですけど、
「ああ、スカリー、ごめん・・・ただ、僕はきみは予定がないのかと思っただけで・・・。きみは一度も誰かとランチに行ったことなんてなかったし・・・。」と、５０年に１人の優秀なプロファイラーフォックス・モルダーは口を滑らせてしまったんですねー。
ぼんっ！と私にもスカちゃんの癇癪玉が破裂する音が聞こえました。
スカちゃんはモルに心の中の憤懣をぶつけます。
あのー、スカちゃんはモルが毎年毎年スカちゃんのお誕生日を忘れちゃってたことも気にしていたようです。
あと、モルがスカちゃんの予定を聞かないこと、レストランでウエイトレスのお姉さんとスカちゃんを無視していちゃいちゃしゃべっていたことなどをモルにぶつけて、お家に帰ってしまいました。
残されたモルはへたへたと椅子に座り込んで、いったい僕のスカリーはどうしちゃったんだろう？？？とすっかり霧の中という状態です。とにかくあのランチから変だったなぁ、と思っているんですけど、とにかく様子を見に行くことにします。
一方、お家に帰ったスカちゃん、モルにあんなこと言ってしまって反省してます。モルダーは私の恋人なんかではないのにあんなことに怒ってしまったなんて・・・・、と後悔します。
でね、着替えているときに今度はテレビからさっきのサンタのコマーシャルが・・・。
こんどは視覚効果も加わっちゃいました。
それでー、スカちゃんたらかけちゃうんです〜〜〜、サンタさんに電話を！！！！！
もうね、サンタさんの声がモルに似てたものですからねー、サンタさんの言うがままって感じで・・・。
ベッドルームにあるスピーカーホンの電話を使用して、サンタさんに言われるがまま上に着ていたシャツを脱いで、ブラとジーンズだけになっちゃいますぅ。サンタさんは電話の向こうで上半身裸でズボンと靴と帽子だけになっているそうです。でね、ズボンの下は何もはいてないよ、だそうです。
で、モルです。
スカちゃんのお部屋のドアを叩きますが返事がありません。そこで、自分で鍵を開けて入って来ます。誰もいません。
でも、声が聞こえます。
吸い寄せられるようにスカちゃんのベッドルームに近づくモル。
男の人の声がぁぁぁ。いったいどこのどいつだーーー！！！とモル。確かめずにはいられません。
「ダナ、ダーリン・・・言ったとおりにしてごらん、ベイビー・・・可愛い指を口の中に入れてぬらしてごらん。
僕のために、スイートハート・・・」
って声でございます。
でもって、スカちゃんの声も、
「ぬらしたわ・・・入れさせて・・・ああ、モルダー・・・お願い・・・あなただと思って入れたいの・・・。」
だそうですー（泣）
そーっとドアからモルが覗くと、ベッドに横たわって活動中のスカちゃんの姿が見えます〜〜〜。よかった男はいない、って。
でも、ベッドの上にはモルが何年も夢に見ていたけれども実際には見たこともないスカちゃんのお姿が・・・。
上半身はブラだけで下半身はジッパーを下ろしたジーンズをはいてはいるんですけど、自分の手をその中に入れちゃってます。
もう、モル、頭の中はパニックです。
「僕のスカリーが」「僕のスカリーが」って大変ですぅ。
で、サンタはその間もすんごいこと言ってるんですけど、その中で、「きみはまたモルダーって言ったけれど、ベイビー、サンタはそんなこと気にしないよ、little girl・・・」って言ったので、モルはスカちゃんが“あの”サンタに電話したって分かります。
それで、急に、これ以上スカちゃんのこと見ていられなくなっちゃいます。スカちゃんが上り詰める時は僕が彼女にしてあげる時ではないといやだ、ってことみたいです。今はそうじゃないから見たくないし、聞きたくないって思います。
なので、そうっと部屋を出て行きます。で、心に決めます。夢遊病状態で家に帰ったモル、さっそくレンタル屋さんに電話をしてサンタのスーツ「特上」を注文しました。
翌日、オフィスでモルは何気ない顔で昨日のけんかのお詫びにとスカちゃんをディナーに招待します。
スカちゃんはちょっと後ろめたいような気持ちになりながらも、嬉しくて招待を受けます。（でも、期待しすぎてはだめ、彼は単に昨日の埋め合わせをしたいだけなのよ、と相変わらずとんちんかんなんですけどね）
ただ、スカちゃん、なーんかモルの目の中に胡乱な色を読み取ったような気がしてます。なんだかたくらんでいるような気がする・・・。でも、スカちゃんは自分の気のせいだわと思い直します。・・・スカちゃん、直感も時には大事にしないとね・・・。
夜のためにさっさとお家に帰ったモルは鏡の前でサンタになってます。
とっても高級なサンタスーツのようでまさにサンタという感じです。金色の眼鏡までついてます。
ただ、ここで問題が一つ。あまりに高級素材でできているので暑いんです。コートなんて羽織っちゃうと汗がでてきます。
そこでモルはもう一度脱いで、下に来ていたジーンズもＴシャツもボクサーもぜーんぶ脱いじゃいました。
満足したモル、鏡に向かってにっこり微笑んでつぶやきます。
"Ho Ho HO, Scully... here I come..."ですって。ぷぷぷぷぷ。
スカちゃんはスカちゃんで、クリスマスミラクルに賭けようと、帰りがけにお店に寄ってドレス、靴、ガーター、“万が一”のために下着まで揃えて一生懸命おしゃれをしてます。最後に三人組から聞きだしたモルの好みの香水“Paris”をつけます。
これでモルがなんにもしなかったら、彼を撃っちゃおうと思っているようです。
途中自分のアパートのエレベータで小さな男の子にクリスマスのwish listを延々と聞かされるというハプニングもありましたが、スカちゃんのドアの前にたどり着いたモルの心臓はばくばくです。
ドアをノックして声を掛けると、スカちゃんのヒールの足音が近づいてきます。
もうそれだけで、モルのボブはたいへんなことになってます。
さらにドアが開いてスカちゃんの姿を見る前に"Paris"の香りが・・・。モルはすぐにでもスカちゃんの首筋に舌を這わせてしまいたいという強烈な欲求に苛まれます。
まあ、でも、サンタのモルを見たスカちゃんの驚きに比べればこんなのたいしたことないですけどね。
モルのせりふです。
「Ho Ho HO, little girl...サンタはきみに直接会って、忘れられないクリスマスイブをきみにプレゼントしにきたよ。・・・ゆうべのきみからの電話で天国に行かせてもらった後に決めたんだ・・・」
もうね、スカちゃん、気が遠くなっちゃいました。 もちろん、モルが支えてくれたんですけどね・・・。
もうここからは一気にNC-17でございます。
「言ってごらん、ベイビー、little girl、きみが今年どんなに”いけない子”だったか」って耳元で囁いて、スカちゃんの耳を舐めちゃってます、モル。スカちゃんは、モルダーが支えてくれていてよかった、そうでもなければ私このまま床に溶けていってしまったかも、って思っています。
さらにモルのせりふは続きます。
「どうしたんだ、ベイビー、恥ずかしがらなくていいんだよ。サンタに何でも言うんだ。
電話できみが言っていたみたいにね。」
私、もう死にそうだわ。このモルダーの腕の中で。（それも悪くはないけれど。）って思ってます。
そう、モルが昨日のことを知っているって分かりました、スカちゃん。でもどうして知っているのかは分かりません。
３人組を疑っちゃたりしてますけど、蹴り飛ばしたいって思ってから、でも感謝しなきゃね、とも思ってます。
でね、またスカちゃんにモルが言います。
「どうした、little girl、昨日話したときはきみはこんなに静かじゃなかっただろう。きみの口をひらくにはサンタはどうすればいいのかな？」って言って、スカちゃんが返事をする暇もなく思いっきりの本格的なキスをスカちゃんに浴びせます。
このキスでスカちゃん、目覚めました。完全に。
恥ずかしくて（！？）ここからはあまり詳細には書けないんですけど、モルもスカちゃんもひじょーに積極的です。
スカちゃんは破れたストッキングとハイヒールのみを身に付けてモルの前に立ってます。で、モルは上半身裸でスカちゃんの前にひざまずいてお口と指で攻撃を・・・。
でね、スカちゃんがぎりぎりのところまでいってしまったら急にモルったらやめちゃうんです。
スカちゃんもう大変です。「Noooo! Mulder, please! Don't stop now」って言うんですけど、そんなスカちゃんを尻目にモルはソファに座って誘うように背もたれに寄りかかりながら、片手をスカちゃんのほうに差し出してスカちゃんが自分の方に来るのを待ってます。
スカちゃんはそんなモルを見て「ああ、彼はなんてゴージャスなの」って思って、こんなサンタを見てしまったらこれからショッピングモールにいるサンタを二度と普通には見られなくなってしまうわと考えます。
・・・スカちゃん、私もです。
この後はもうほんとうにありゃりゃこりゃりゃという感じで、モルがサンタの袋に入れて持ってきたラズベリーの香りのオイルは使うわ、チョコレートがくっついているイチゴを使用しちゃうわで・・・。食べ物をおもちゃにしてはいけませんよ。
まあ、結局は食べちゃったからいいかもしれないですけどねぇ。
濃いぃぃぃぃですぅ。フェロモン注意報が出てしまうくらい空気中の含有量が増加しちゃってます。
でね、ようやく活動も終了するとスカちゃんはモルととうとうこんなことになったんだっていう感情で涙が出てきちゃったんです。こんなことで泣くなんて馬鹿みたいって自分でも思うんですけど涙がとまりません。
でもねー、モルが良いんですぅ。
「モルダー？」って呼びかけるスカちゃんに
「Yeah, Baby... what?」って耳元で囁くモル。スカちゃんこれだけでまた上り詰めちゃいそうになっちゃうんですけどね。
そのまま何も言わずに泣いているスカちゃんの涙をぬぐってあげたモルはスカちゃんに優しく微笑みかけて訊きます。
「僕も泣いたりしたら、情けない男だって思うかい、スカリー？」って。
なんだか良いでしょう〜〜〜。モル！！
それで、その後、モルは、スカちゃんをベッドルームに連れて行こうと思うのですけど、その前にしなくてはいけないことがあります。なんだか体力の使いすぎで眠くなってしまったスカちゃんをお姫様だっこでバスルームに連れて行きます。半分眠ったままのスカちゃんを抱いたまま、濡れたタオルで先ほどのイチゴとチョコレートとオイルをきれいにしてあげます。
それからまた抱き上げてベッドルームへ連れて行ってそぉっとベッドに寝かせてあげるんです。
翌朝はプレゼント交換だったのですけど、モルのスカちゃんへのプレゼントはヤンキースの大きなジャージで後ろに金色のロゴで“X-Team”と”スカリー”って刺繍してあります。あと、バッティング練習のためのパンチカードだそうで。
でね、スカちゃんからモルへのプレゼントはですねー、買った時点ではたいして深い意味もないプレゼントだったんですけどね。今となってはねー。
なんと、スピーカーホンでした。
二人で抱き合ったまま大笑いしているうちに、あらあらまたそんなことにって感じになっちゃたそうですけど。
で、最後はスカちゃんの独白で、誰が信じるかしら？私がサンタクロースを信じているなんて。ってことで終わります。
このお話はほんっとにげらげら笑いたくなるような可笑しいお話で、その面白さをどのくらいお伝えできたか自信がないんですけど・・・。
とにかく、クリスマスficでございました。
☆ HISAYOの感想 ☆
いやいやいやいやいやいやいやいやっっテレマスナァ (*>▽<*）ゞ
なんていうかかんていうか、相当にこれ、すごいクリスマスＦＩＣでございますよね〜。
面白くてたまらないのですけども、それでも内容を考えるとねーーーー(*>o<*)
いや、まず最初から整理していきましょう！ね！そうしましょうね。そうじゃないと私もなにをコメントしていいのかわからないっていうかですね。
そんなスカちゃんがサンタさんにお電話してお戯れをしちゃって、そこをモルになんてねーーーー(>o<)その辺を語らせてもらうのには私の心の中の整理っていうものも必要でございますからーーー！
クリスマスの前日の日。日本で言えばイブイブなんて言われちゃう祝日の日。スカちゃんとモルはご出勤なわけですね〜。
この辺は非常によろしゅうございます。
恋人未満にあの二人があるとするのならば、こうして世間一般ではお休みに入っている日に、どんな理由であれ二人だけで過ごしているっていうのは非常に美味しいシチュエーションでございます(*^.^*)
でも私がニマニマなのに対してスカちゃんはモンモンなんですねぇ〜。同じ二文字繰り返しでもまったく違うこの感情。
確かにモルへの気持ちを自分の中で自覚し、そして認識してしまっているスカちゃんにとってみれば、本日のモルの格好は完璧でしょう〜。
最近までそういうモルの細かい魅力っていうのにはさっぱりもって気がつかなかった私なんですけどもね。でもね。なんかここ数週間、モルへの感謝の気持ちでいっぱいの私はモルがそれはそれは素敵に見えてきているんです。何の感謝かっていえば、モルとスカちゃんを好きになったことでＸＦの世界にはまりネットをしてかけがえのないお友達と巡り合うことになって・・・二人を好きにならなければ今の私のこの楽しい楽しい時間はなかったんだよねぇ〜ってしみじみ実感してね。それでモルぅ〜、スカちゃん〜ありがとーって本当にそう思っているんです。
なので最近はそういう目でモルスカを見るようになって・・・。こういうモルだからスカちゃんは好きになった。こういうスカちゃんだからモルは好きになった。そうなるとこの二人って一緒にいることでそれはそれは素晴らしい魅力を醸し出してくれるけど、個人個人でも本当に素敵なんだなぁ〜って。そうなるといつも二人のシーンばかりに着目していた私も、今日はモルカメラ設置で行ってみようか？なんて思うようにもなりましてね。それでモルだけに注目してみる４５分間を作るようにしたりしたのです。
そうしたらっっ！いやーー。モルがかっこいいんですわ♪いえ、あれですよ。私もモルがかっこいいのは知っていましたよ。私はドラマとかの主人公はビジュアルも重視しますからね。キャラだけで売っていくようなそういうのには夢中になりませんから。でもねー！なんていうか・・・今まで気づけなかったモルの魅力っていうんですか？なんか具体的なところはユリア先生のモルレッスンで知ってはいるじゃないですか？ここら辺がよいらしい。あそこら辺が良いらしいって。でもそれを実感するようになったっていうか・・・。
＿(‥ )フーン そうなんだぁ〜。と間の抜けた返事だけでじゃなくて、はいはいはいはい！ここねーーー。ここなのねーーーー(>o<)とか、あっらぁ〜〜〜〜♪今のモルフェロは強烈なんじゃないのぉ〜〜〜〜とかね。そういうのがわかってきたんでございます。
・・・と、前置きが長くなりましたが。
何を言いたいかと言えばですね、そんなこんなで地下室のオフィスでモルと二人きりでいるスカちゃんがモルにクラクラしちゃうっていう状況を理解出来る私に成長したっていうことでございます。
そりゃーね。あのモルにタートルネックにウールのスラックスなんていう出で立ちされちゃったらねーーー♪もうねぇ〜(*^O^*)しかもそれによってお尻なんですねーーー！！！(TOT) ←泣？
いや・・なんで泣いてしまったかというと、今の今までこれだけモルの魅力わかったとか言っている割には、そこまではわからなくてですね。お尻か・・お尻。そう言うところにも魅力を見いださないとねぇ〜(>_<)と、まるでレッスン受講中の私とオーバーラップしてしまったのです。モルへの感謝に満ちあふれている私のこれからの課題としますわーーー。モルのお・し・り♪
・・・とこれまた脇道にそれたので今度こそ本題に戻りましょう。ですので、スカちゃんがモルにクラクラしちゃうのはよくわかると！しかも男物のコロンに弱い私はスカちゃんがモルフェロにやられまくっているのも致し方のないことだと！
それが理解出来るっていうことでございます。
しかしねぇ〜。そんな自分を隠そうとイライラしちゃうスカちゃんっていうのも気の毒ですよね〜。もうどうしようもないことなんだけど、その対処法の一つや二つはあっても良さそうなものなのに・・・。
あげくにモルは脳天気にラジオとかねー(^^;;;
しかもそのラジオから流れてきた、そのね・・内容がね(^^;;;
いやぁ〜。アメリカ恐るべし！サンタさん相手になにさせるかって話でね(^^;;;
でもこれって俗に言うイメクラっていうのなんでしょうかねぇ〜？なんかそれが具体的にどうだっていうのは知りませんけども、なんかイメクラって単語が当てはまるような気がしませんか？（って誰に同意を求めているんだか）
こんなＣＭ、よりにもよって好きな人と一緒に聞きたくないですよね〜(T.T)
それでなくてもスカちゃん超真面目なのにさー。サンタもサンタで「ホーホーホー！」じゃないっていうの（笑）
・・・しかし、こんなＣＭ、真っ昼間にラジオから流れちゃうものなのでしょうか？？？
(・o・)あ！でもＮＺに私が旅行に行ったとき見たのですけどね。夜の１１時くらいになったらテレビの放送終わってしまうんですよ。ＮＺって！（退屈でしょう〜？？）終わってしまったので砂嵐になるかと思いきや、ポスターみたいなのがずーっと写っているんです。
そのポスターっていうのが、なんか上半身裸で星条旗柄のぴっちぴちのブーメランパンツはいて、カウボーイハットかぶっている男性が横になっているものでねー。その下には電話番号がーーー(>_<) 挙げ句の果てには「Ｎｏ！Ｗｏｍｅｎ」っとも書いてあってねーーーー(>o<)
ＮＺですら、そんなＣＭもどきみたいな物が２３時以降のテレビに無音声でずーーーっと映し出されちゃうんですから、アメリカだったらこういうＣＭくらい真っ昼間から流すのなんておちゃのこさいさい、朝飯前なのかもしれませんわ〜。（実際には昼飯前ですけど）
そんなＣＭの前にモルと二人で晒されちゃったのではスカちゃんだってたまらないのに、モルはモルで予想通りに楽しんじゃっているし！
男の人って好きな女性が恥ずかしがっているのを見るの好きみたいですから、モルもご多分に漏れずなんでしょうね。
それにしてもスカちゃん、モンモンとしているものだから、その原因の源となっているモルに対してイライラもしちゃうわけなんですね。
八つ当たりっちゃ八つ当たりなんですけど、モルもモルで怒りの原因作りすぎっっ！
スカちゃんの怒りの起因を無自覚とは言え３つも４つも５つも６つも作っちゃだめよーーーー！
もう本当にモルは自覚なさすぎっ！いくら自分の目にはスカちゃんしか入っていないからって、あちこちの女に愛想振りまきすぎっっ！モルは育ちが良くてみんなに好かれて心を割って話してもらえる魅力を持っていると言うことを自分でよくよく自覚しなくちゃーーー(>o<)
笑顔には笑顔で。確かにそれは人としての基本です！でもねー。そこに下心がある場合は話が別なのっっ！
あなたは素敵なんだから、周りの女性があなたに色目を使ってくるのはこれ当然なのっっ！
なのにどうして気がつかないかなぁ〜？？？
きっとこれが逆の立場で周りが男性だらけで、スカちゃんにばしばし色目使ったらモルはすぐに気がつくと思うのにーーーー(>o<")自分のこととなるとてんでダメなんだからーーー。
だからこうしてスカちゃんはいつもヤキモキさせられちゃうのですよね(T.T)
しかもこの日のモルは鈍い上に、トンチンカンだときたモンだ。
なぜにいきなりスーツを褒めるかね？しかも以前、けなしたようなスーツをさ。
そうなったらスカちゃんがモルにイヤミを言われたって思ったってしょうがないでしょ？
それに「しなびたきのこのたくさんはえてるような森の中で迷ったときに、着るのにぴったりのスーツ」って一体全体どんなスーツ？詳細な例えすぎてさっぱり分かりません（笑）
それにしてもこの日はスカちゃんにとって前半は多方面から多重に厄日ですよねー(TOT)
モルにモンモンしちゃうし、イライラしちゃうし、プリプリして家に帰ってみればサンタさんが誘惑するしー(T∇T)
しかもその誘惑の乗っちゃうしーーーーー(^∇^)←やけっぱちで笑ってしまおう。
大人の女性であるスカちゃんはこんな“超々劇々極々プライベート”な時間があることもあるかもしれません。
でもそれはホントにプライベードなんだからモルが見ちゃったりしたらダメですぅ〜〜(TOT)
だめなんですぅ〜〜〜〜(>_<)ヽ
合い鍵を渡してある様な男性がいる女性が持つ時間じゃないんです〜。
サンタさーーーん！そういうプレゼントはいらないから、普通に真っ赤なお鼻のトナカイさんの世話でもしていなさーーーい！
しかし・・・モル。さすがです。さすが普通の人じゃありません。あらゆる角度からSpookyです。
そんなスカちゃんをひそっと見てサンタさんの衣装をレンタルするとは・・・(/--)/ オテアゲ 完敗です。しかも特上って・・・。
スカちゃんのことはやっぱりあなたにお任せします。はじめからあなたのものですけども、でもあえてここでまたあなたにお願い致します。
その思考回路、発想力。とうていあなたにはかないません。及びもしません。
しかもそこにプラスしてその格好でスカちゃんのアパートまで来ちゃう勇気もあなたはお持ちでね・・・。
そのような勇気をおもちのあなたでしたら、もっとさっさと告白しておけっていう話にもなりますが、まぁそこはそれ。特上サンタの衣装の身にまとったあなたの心意気に免じて責めないであげましょう。
さて、そんな二人のいきさつを十二分に堪能した私は、ここから万が一のために準備万端整えたスカちゃんとサンタモルの官能の世界（やぼったすぎる表現にうんざりされた方ごめんなさい）をしばし鑑賞したいと思います。
・・・・
ごちそうさまでしたm(__)m お腹いっぱいになりました。
スカちゃんも気を失ってしまうまでびっくりしちゃっておりますが（そりゃそうだ）なんだかんだと積極的だし、モルはモルでゴーゴーゴーだし・・・。
スゴイでございます。
スカちゃんばかりがイケナイ子だったわけではなく、モルだって相当なオイタをしているような気がしますけどね。
でも、愛し合う二人の前ではそんなところもエッセンス♪（え？ワケわかりませんか？私もわかりません）
だけどスカちゃんの涙を優しくぬぐってあげながら、「僕も泣いたりしたら、情けない男だって思うかい、スカリー？」なんて言っちゃうモルはいいですーーーー(*>o<*)すんごっっっっっくいいですーーーーー！やっぱりモルが大好きですっっ！
そしてまたお互いのプレゼントも洒落ておりますね♪
特にモルがスカちゃんにプレゼントしたヤンキーズのジャージは素敵です〜(*^O^*)
ＮＹ旅行したときに、ファンでもないのにヤンキーズのショップに出向き本気であのモルが着ていたユニフォームを買おうかどうしようか迷った私にはとびきり魅力的に見えちゃいます〜（アンナチュ好き）
結果的に意味深なプレゼントとなったスピーカーフォンもなんかクスクス笑いが洩れちゃいますしね。
なんかとんでもないことから思わぬ結果に結びついた二人ですけども、もう機は熟していたってことなんでしょう！
最終的には甘い甘いクリスマス。そして二人にとって記念すべき年となったクリスマスとなったことに拍手喝采をやっぱり送らせて頂いて、私の勝手な感想を締めさせて頂きたいと思います(^^)
cooさんテイストで調理されたレポートなので、きっと普通に読ませて頂く以上に面白おかしくこのお話に触れられた私なのだと思います〜♪
きっとそれは読者の皆さんも同じこと！
cooさん、ありがとうございました〜(^▽^)/ 次なるレポートを首をながーくしてお待ちしております♪
