ＪＮＫさんとメールでお話させて頂いていると、こんなＦＩＣを読みました〜！とか、この前読んだＦＩＣの特に気に入った部分がここで♪と言う感じでその部分を翻訳して、私にもわかりやすくそのＦＩＣの内容を説明してくれたり！
その紹介文もワクワクしちゃうものですし、一節とはいえ、一文、一文がとてもステキに翻訳してくださっていて、これはこのまま埋もれさせるのはもったいないですぅ〜！とＪＮＫさんのごり押しして公開の許可をいただきました♪
皆さんもお楽しみ下さいませ〜(^▽^)/

モルの寝物語

by　JNKさん

 モルがベッドタイムストーリーとしてスカちゃんに聞かせたお話もギリシア神話でしたよ〜♪
お題はピグマリオン。
＊＊＊
「寝物語でもしようか？」
彼の質問に、彼女が頷き、枕が擦れる音がした。
モルダーは彼女の腰に手を添えると、低い囁き声で話し始めた。
「ピグマリオンとガレーシャの恋は、成就するはずもない不幸な星を背負っていた。ピグマリオンはギリシアの彫刻家で、愛については皮肉しか持てない孤独な男だったが、ある日、大理石から一体の美しい女性を彫り上げたその瞬間、彼は自らの創造物と深い恋に落ちた。彼はあたかも彼女が本物の人間であるかのように、服を着せ、話しかけた。どんなに彼が愛しても、もちろん彼女は彫刻だ。彼女も彼を愛していたが、応えられるはずもない。彼女にできたことは、ただそこに存在し、彼の愛を一身に受けることだけだった。ところがそんなある日、ふたりの愛の誓いが、女神アフロディーテの知るところとなり、いつものようにピグマリオンがガレーシャにキスをすると、彼女の唇が温もりを持ち、彼女の体に生命が宿った。そして、間もなくふたりは最初の息子を授かった。」
スカリーからは何の反応もなく、モルダーが目を開けると、彼女の顔が間近に迫り、片眉がお馴染みの懐疑的な表情を作っていた。
「今の話に何か問題でも？」
「その寝物語には、死体愛好家への軽い揶揄が込められているわね、モルダー。」
思いもかけない感想に、モルダーはすっかり気が緩み、声を上げて笑った。
リビングで、ウィリアムがぐずるような声を出し、スカリーは指を一本唇にあて、モルダーに静かにするよう合図を送る。
せっかく持てたふたりの時間をここで終わりにしたくない。
「今、自分で何をしたか気付いてる？」
赤ちゃんが再び静かになると、彼女が声を潜めて問う。
「もう少しでウィリアムを起こすところだった。」
「あなたが笑ったからよ。その笑い声・・・すごく久しぶりだわ。それが聞けて嬉しいの。」
スカリーは彼の顔を撫で、首筋を辿り、肩へと滑らせた。
「僕はもうどこへも行かないよ、スカリー。君と子供のいる暮らしがしたいんだ。僕に居場所をくれないか？そして君はただ僕を愛してくれればそれでいい。一生僕だけを・・・それだけでどんな運命も変えられる。」
「お安い御用よ。」
＊＊＊
私、「ガレーシャ」って書きましたが、「ガラティア」が正しいみたいです。
というどうでもいい話は置いておき、この神話は絶対モルスカに重ねていますよねー！
ピグマリオン（モル）が必死で愛情表現をしても、ガラティア（スカちゃん）は決して表に出して答えてはくれない。でもふたりの愛は真実で、運命の導きにより、奇跡が起きた。
モルがするこういう引用が私の心をくすぐってくれちゃうんですよねー♪
　

Ｗポイントでございます

by　HISAYO

　

 もうモルとスカちゃんが一つのベッドにいるっていうだけでも私的にはすでにうっとりポイント振り切りそうですのに、更にモルの寝物語付きとなんてぇ〜(〃∇〃) 
モルスカってあからさまないちゃつきはない分、（モルファミでしか）大人のしっとりした愛の中にいる感じがすごーく似合うんですよね〜♪
しかもこのモルが話す寝物語・・。いかにもモルが話しそうな知的な感じ。しかもそのジャンルが「ギリシャ神話」・・・
んもぉーーーっっ(*>o<*)モルったらどこまで博学なのぉ〜〜〜。こういうモルには早々にやられちゃいます〜。
それでもってこの手の寝物語になれているのかスカちゃんの返しは絶妙で♪
Ｗポイントで私のハートはわしづかみっ！なんて思っていたら今度はウィリアムちゃんまでいるわけでねぇ〜。
しかもモルからは「一生僕だけを愛して欲しい。」なんて液化・・いや気化してしまいそうなほどの甘いお言葉。
私はこのシーンだけに酔いしれちゃったので（いや、元からの感性の問題もありますが）モルのこのお話が自分たちにそこはかとなく重ねていたとは、まったく気づかず・・。
でもＪＮＫさんのお話を聞かせて頂いて、なるほどぉ〜〜〜(^o^*)と２倍３倍のおいしさもかみ締められることが出来ました。もちろん何度も読み返しちゃったのは言うまでもありませんっっ♪

朝のオフィスで

　by jnk

 結婚とかに対しても、モルが一生懸命アピールしていて、スカちゃんが本気にしないあるいは煮え切らないところがあったりすると私は嬉しい♪
前に読んだ"The Eyes of Texas"という（ちょっぴり）事件Ficの冒頭シーンでそういうやりとりがあって、とってもおいしかったです！
オフィスに遅刻してきたスカちゃんを捕まえてこんな台詞から始まるのですよ〜。
＊＊＊
モルダーは腕組をして、ガラスの仕切りに寄りかかっていた。
「遅刻だぞ、スカリー。どこで何してた？どう考えても1時間は遅い。」

スカリーはデスクに寄りかかると、コーヒーの湯気を吹き、一口含んだ。
「どこで何をしていたか？そうね・・・まず"誰かさん"が目覚ましをご丁寧に切ってくれたおかげで寝坊したの。それから歯磨き粉の蓋を探すのに15分ばかり費やしたわ。やっぱり"誰かさん"が"また"蓋をはずしっぱなしにしてくれたものだから。しかも私の脚用かみそりが髭だらけで、きれいにするのにまた30分。それが1時間遅刻の理由ね。　ご納得？」

「悪い、持っていくのを忘れたんだ。」

スカリーはまた一口コーヒーをすすった。
「だから前から言ってるじゃない、モルダー。もうひとつかみそりを買って、私の部屋に置いておけばいいって。あなたの部屋にもひとつ、私の部屋にもひとつ。これで問題解決よ。」

モルダーは腕組みを解くと、彼女の前に立ちふさがった。
「それか、"僕ら"の部屋を見つける。これでも問題解決だ。」

「あなたは自分だけの空間がないとダメなタイプじゃなかった？」

「スカリー、それは付き合い始めて間もない頃の話だろ？もう3年も前になる。それにふたりで住むことについては、既に２，３度口にしたことがあるように記憶しているけどね。どちらかといえば、自分だけの空間に固執しているのは、君の方に思えるんだけど。」

「モルダー、その話題を持ち上げるには、時間と場所が不適当よ。」
スカリーはコーヒーのおかわりを注ぎにポットへ戻った。

クリ―ムを入れかき混ぜる彼女の背後から、モルダーの両腕がウエストに回った。
「その話題が嫌なら、ふたりでできる別のことを考えるとしよう。」
彼はスカリーの首筋に鼻を摺り寄せ、耳のすぐ後ろに柔らかなキスをした。

「モルダー、ふざけるのはやめて。　誰か来たらどうするの？」
彼女の声にはまるで説得力がなかった。

「誰も・・・地下まで来ないさ・・・スカリー・・・」
モルダーは言葉の合間に、肌を吸いキスを繰り返す。

「スキナーは降りてくるじゃない。」
スカリーはコーヒーをすすりながら、項を彼の唇に晒した。

「ああ、でもスキナーが降りてくるときは、キムが電話で知らせてくれる。」
モルダーはマイクロチップの埋められた場所に軽く唇を置いて囁いた。
「そういう取り決めなんだ。」
＊＊＊
オフィスで朝からラブラブでしょ〜。でもふたりとも余裕があって大人でしょ〜＊＾0＾＊
モルが結婚したがっているのが、そこはかとなく伝わってくる大好きなシーンなんです♪

ラストでは素直に折れたスカちゃんでしたよ〜♪
テキサス州で事件がおき、モルスカはホテルに泊まることになるんですけど、
モルに用意された部屋って言うのが笑えることに、鹿の角がベッドの上にどどーんと飾ってある悪趣味なお部屋だったのですね。
それで、ふたりは事件解決のお礼にと2日間の宿泊招待を受けるわけなんですけど、モルがその角が気に入ったからお持ち帰りするかなとジョークを言ったところで、スカちゃんがこんなお返しを。
「あら、あなたのバースデープレゼントを買っている暇がなかったからちょうどいいわ、それを買ってあげる。」
「＊出っ歯じゃない＊テキサス・レンジャーの親切を無駄にせず、この2日間を僕の望むように過ごせるなら、バースデープレゼントなんかいらないね。でも、君がどうしてもっていうなら、来週の夜にでもインターネットか、DCにあるウエスタン・バーで探してみるのもいいかもな。僕好みのプレゼントが見つかるかもしれない。」
「ああ、来週はダメよ、モルダー。すごく忙しいの。」
「なんで？」
「ふたりで住む新しい部屋を新聞で探す予定だから。犬の飼える物件をね。」
これにはモル大喜び。クリスマスツリーの電飾並みに顔を輝かせておりました。
「どんなに君を愛してるか、最近言った？」
「ちょくちょくね。でもいいのよ、モルダー。何回でも聞くに耐える台詞だから。私も愛してるわ、モルダー。」
ですって〜♪
スカちゃんのあしらい方が完璧ですよね！
　

最高の会話

by HISAYO

 あ、あら？私ったらこのシーンを見たような気になっておりますけども、実際はＦＩＣなんですか？？
・・・おかしい（・-・）？
だって、ガラスの仕切に寄りかかって腕を組み、上目遣いでスカちゃんの事を見ているモルですよぉ〜！？そんなモルの追求にデスクに寄りかかってコーヒーの湯気を吹き、一口飲んだスカちゃんのその表情でしょう〜！？
目の前にここまでクリアに浮かんでくるっていうのは実際に見たことがあるからに違いないって思うんですけどぉ〜(〃∇〃)
それにしても、会話がステキですねぇ！めちゃめちゃステキ！すっっっっごくステキ！
ホント、大人な二人の熟した会話っていうのですか〜？モルの言葉もスカちゃんの言葉も紛れもなく本人たちからの言葉だわ〜！ってとろけちゃいます〜。
しかも３年つきあっているモルはそろそろ結婚したがっているのですねっ！
まぁねぇ〜、なんか結婚を考えるのはモルの方が先だろうと常々思っている私ですのでこのお話の流れはものすごく好きです〜。
しかもその話はここではだめっ！ってスカちゃんに止められると今度はスカちゃん自身に絡みだすモル。スうィ〜〜〜トでございます〜。
地下室で・・・(*^m^*) ムフッ　こんな会話が・・・(*^m^*) ムフッ　毎朝の様に・・・(*^m^*) ムフッ

そして最後にはモルの提案を受け入れるスカちゃん♪その会話運びが朝同様ステキですよね。
変な物に興味を持ってこれが欲しいっていうモルはFPSのモルに通じるし、そこに＊出っ歯じゃない＊テキサス・レンジャーなんて会話を混ぜ込んでくるのもモルならではだなぁ〜って思います(^^)
でも何よりもモルのいつもの提案を最後にはきちんとした形で受け止めるスカちゃんも最高です〜！

きっと二人で選ぶ新居はシンプルだけどとっても居心地が良くて、モルスカ二人の距離を一番良い状態にキープできるような間取りで・・。
インテリアはスカちゃんの趣味に統一されるのでしょうね〜♪